南関血統診断(1)

 さあ11月の開催もほぼ終わりまして、あとは年末に向けて突き進むのみの南関競馬。最近ネタもなかったことですし、ここらでひとつ個人的な勉強もかねて南関2歳馬の血統診断でもぶち上げてみようかと思います。まあ個人的には血統で予想ってのは好みでないのですけど・・・・・・ただ、生産者の苦心を読み解いていくのは面白いですよね。いまさら感はぬぐえませんが、ひとまず浦和開催の勝ち馬をば。

No.1 ミスシナノ(牝 栗毛 川崎・高月賢一 ハクツ牧場生産)

 牝系はビユーチフルドリーマーの流れを汲むメジロ牧場ゆかりの血統で、母母メジロホタカは88年の中山記念2着などした女傑メジロディッシュの全妹。でも、モガミ。そこにライアン。Northern Dancerの4×4とはいってもどうにも重さはぬぐえず、次代につなげるにしたってじみ〜な雰囲気。そこで、バリバリの米系スピード・血脈であるサウスヴィグラスを重ねて無理矢理にでも引き上げてやる、と。一応Northern Dancerももう一本入るし。それでもまだまだ中途半端なので、この代というよりは、どちらかというと繁殖にあげてから息子・娘の代に期待したいかな。どうせならNorthern Dancerをさらに濃くしてみるか、47近交を試してみる?

No.2 スルーデンス(牡 栗毛  浦和・小久保 小笠原富三郎生産)

 遠縁に2006年のサラブレッド大賞典を勝ち、南関東のA級でも活躍したチヨノドラゴン。3代母ミスタイモアの代表産駒は96・97年と中山金杯を連覇したベストタイアップだが、その父はアンバーシャダイなのでテースト産駒の母母ミスタイランドとは類似血統だ。基本的にはNorthern Dancerの3 x 4を中心に、Lady Angela・Almahmoud両牝馬が別線からも交わる。父ストラヴィンスキ自体がかなり煮詰まっている完成された血統なので、このNorthern Dancer周りのクロスは蛇足感がぬぐえぬ半端な印象。父の産駒イメージから脱するにはパンチが足りず、気の悪さと競走での淡泊さがそのまま全面にでそうだが。

カンパ→ 乞食100