1964年――アラブチャンピオン・アラブ大賞典(アデルバウエル)、アラブチャレンジャー(ホウリン)ほか

<1964年>

公営日本一(サラ) オリオンホース(満票) 20戦6勝 東京大賞典報知オールスターカップ、15周年記念特別(大井)
最良のサラ4歳馬 シユンユウ(15) パールマウンテン(11)、コトブキノニ(1) 20戦7勝
最良のサラ荘馬 オリオンホース(満票)  前述
公営日本一(アラ) アデルバウエル(満票) 15戦8勝 アラブダービー、アラブ大賞典、アラブチャンピオン
最良のアラ4歳馬 アデルバウエル(満票) 同上
最良のアラ荘馬 アスタリー(18) マスホマレ(8)、無投票(1) 20戦7勝 ワード賞、船橋記念、グローリーカップ

 東京オリンピックが開催されたこの年、南関東の公営競馬も大きく姿を変えた。大井の四大競走がそれぞれダービーと「グランプリ」大賞典を冠し、秋には東京オリンピック記念が新設。東京大賞典への前哨戦の役割をそちらに譲った金盃は春先へと移動し、サラの金盃・アラの銀盃がほとんど同時期に行われる体制が確立された。また、6月には千葉県印西市に大井の小林牧場の起工式が行われている。川崎の川崎記念南関東の「春のグランプリ競走」と位置づけられ、報知オールスターカップへと名前を変えるとともにファン投票での出走馬選出が実施された。一方で、アラブチャレンジャーは馬齢制限を撤廃したうえでこの年限りで廃止となり、年末に行われることが通例だったアラブチャンピオンは開催時期を前倒し、アラブ大賞典の前座のような扱いへ変わっていく。もっとも、賞金額は大賞典と張り合うように引き上げられていた一方で、出走頭数はいっこうに集まらない競走であっただけに、この扱いも仕方がないか。

 さて、サラブレッド戦線では相変わらずオリオンホースやゲイリング、ロイヤルナイトといった元中央組が中心。アラブの方はというと、4歳のアデルバウエルが本格化。アラブチャンピオン・アラブ大賞典をレコードタイムで連勝し、公営日本一に輝いている。

<レースメモリアル>
アラブチャレンジャー 5月6日 川崎競馬場 アラ系ハンデ 距離:2000m 1着賞金:100万円
1枠1番 △ヒメハヤテ(牝5) 大和五(54)
2枠2番 △フクバラツケー(牡6) 木村和(51)
3枠3番 ◎アスタリー(牡5) 松浦備(52)
4枠4番 ○サキチ(牡5) 赤間清(56)
4枠5番  ララミ(牝6) 溝辺(52)
5枠6番 ▲カミホマレ(牡8) 山田秀(61)
5枠7番  ミヤホウ(?) 佐々木竹(53)
6枠8番 ×マスホマレ(牡9) 齋藤義(62)
6枠9番  ヤサカオー(?) 田村予(50)

 一銭になりもしやしないのにこんな文章を書いている私がいうのもなんなのだが、スポーツの楽しみ方のひとつとして、一種の記録趣味、数字的な面白さを追求する人種が存在する。思えば、厳格な血統管理と競争原理を求める競馬は、そもそもからしてそうした趣向を色濃く持っているのではないだろうか。とりわけ最高記録というのは、単純な走破時計のレコードから最高連敗記録の様な迷記録に至るまで、様々な切り口からの数字がおおむね調べ尽くされているようである。中にはタマツバキの戦後日本最重量勝利となる斤量83キロのように、現実には更新が不可能となってしまった記録もあるが、そうでないにもかかわらず50年以上の長きにわたって書き換えられていないものとして、ホウリンによる16戦無敗という「生涯無敗勝利数」の日本記録が挙げられるだろう。

 ホウリンは、センジユやミヤマシユーホーと張り合ったゴールデンフアイタの全妹である福里の初子として、豊洋牧場にて生を受けた。その牝系は3代目母安兆に日本産純血アラブの成霞がつけられたことでアングロアラブとして歩んではいるが、安兆の全姉武兆の子にあのスウヰイスーが出たサラブレッドの名族である。父ミキノヒカリはあのタマツバキの1歳上の全兄であり、第二回のアラブ東西対抗戦を制したほか、弟同に様酷量にもよく耐えて80キロオーバーを背負っての勝ち星もある戦後の怪物。当時でもやや古臭くなった感はあるものの、なかなか期待の良血馬ということができるだろう。

 だが、ホウリンは幼駒時代から右後肢皿に不安を抱えていた。入厩先こそ船橋の小檜山厩舎に決まったものの、それからも少し調教を積んだと思えば、すぐさま千葉・白井の豊洋牧場や、厩舎近郊の外厩――当時、戦前は中山で調教師をしていた須藤林三という馬直しの名人がいたらしい――へと戻る日々が続く。ようやくホウリンがデビューを迎えたのは、同期の強豪馬はとっくに重賞戦線へ出張っている、4歳夏のことだった。あまりにも大きい遅れだったが、周囲をそれだけ待たせるだけの才能の輝きが、ホウリンにはあったということだろう。小檜山調教師のみならず、主戦・宮下紀英騎手は調教でも自ら手綱を取り、この相棒のために苦心した。それに応えるように、4歳の条件戦から格付け最下級のD4、そしてD1、C級……ホウリンは出走間隔を広めにとりつつも、その年の年末までに11戦11勝の戦績を残している。この年の公営日本一・最良のアラ系4歳馬は春の特別とホウセント記念を勝ったオーバマイヤが全22票中21票を獲得しているが、その残りの1票は啓衆の船橋番記者によってこのホウリンへと投じられた。

 年が明けてC級を脱出すると、3月の頭にB級特別戦でも楽勝。そして満を持して次走に選ばれたのが、この川崎のアラブチャレンジャーだった。もとより上り調子の4歳馬と古馬が対決する場として設けられていたこの競走で、ホウリンは初めて一線級の強豪と相対する。前年より馬齢の上限が撤廃されたこともあって、4歳からこの年9歳になるまで一貫して南関東アラブのトップ集団に加わり続け、引退後は種牡馬としても大成功を収めたマスホマレや、前年のアラブチャンピオン馬アスタリー、直近で銀盃を制し老いてますます盛んなカミホマレなど、超重量級のメンバーがホウリンを迎え撃つ手はずを整えていた。逆にここを制してさえしまえば、年末のアラブ大賞典の最有力候補として名乗りを挙げることになるだろう。関係者は脚部に細心の注意を払いつつ、万全の仕上がりを目指し調整を進めていった。

 そして、いよいよ追い切りの朝。まずは15-15で動きを確かめると、鞍上の宮下騎手は残り800mから追い出しにかかった。コーナーの入り口、600mのハロン棒から一気にスパート。勢いよく加速しながらコーナーを抜け、そのまま直線を駆け抜けていく。居並ぶ調教師、記者たちの目にも、状態は万全なことが伺えたはずだった。が、ゴール板を目前にして、突如馬体が右へガクッと沈む。一瞬で凍り付いたスタンドの空気とは裏腹に、ホウリンの馬体は不自然なほどの一気に振り上がったかと思うと、またもや右へと大きく流れ。鞍上の宮下騎手は必死に馬体にしがみついたが、もちろん制御などできるものではない。そうして3、40mをふらふらと彷徨ったホウリンは、ついに身体を冷めた砂へと投げ出した。

 必死の形相で駆けつけた小檜山調教師が見たのは、幸い怪我はなかった宮下騎手が、ホウリンの馬体に覆い被さり嗚咽を漏らす姿だった。獣医の診断は右後肢骨完全骨折、速やかに安楽死の処置が取られた。

 思えば、強い馬になればなるほど大レースで強者を相手にするのが競馬の大原則であり、どれほどの名馬であれ敗北を経験するのもまた当然のこと。無敗であることは、必ずしもその偉大さと直結しないのである。さすがに、中欧の強豪たちを蹂躙し、英仏への遠征でも勝利を挙げた54戦54勝の世界記録保持者たるキムツェムや、フェデリコ・テシオの最高傑作リボー、日本での戦中に咲いた最強牝馬クリフジ……これらの面々ともなれば、時代を代表するような傑出ぶりを物語るエピソードには事欠かない。だが、ホウリンの競走成績は南関東のB級で2勝を挙げたのが最高のまま中途での終わりを余儀なくされた。だがどうか、「地方の弱い相手と戦っただけ」とバカにすることだけはしないで欲しい。彼には、負けるべき機会が与えられることがなかったのだから。

<アラブチャレンジャー レース結果>
1着 6枠8番 マスホマレ 2:09.6
2着 3枠3番アスタリー ハナ
3着 4枠4番サキチ 2 1/2
4着 4枠5番ララミ 2
5着 5枠6番カミホマレ 4
6着 2枠2番フクバラツケー 5
7着 5枠7番ミヤホウ 14
8着 1枠1番ヒメハヤテ 4
9着 6枠9番ヤサカオー 7

単勝:8番770円 複勝:8番160円 3番100円 4番110円 6枠連単:6→3 2140円
一四 2 7.8-1 3 4-5(8 6)
審前 2 9 7-1 3 4(5 8)-6
二角 2 (9 7 )1 3 5 4 8-6
正面 2(7 9).5(4 3 1)8-6
四角 (3 8 4)2.5 6-7 1-9

ホウリン(牡) 小檜山悦雄厩舎(船橋) 1960年生まれ 豊洋牧場生産 父ミキノヒカリ 母福里(セントオー)アラブ血量不明
4歳:11戦11勝
5歳:5戦5勝
通算:16戦16勝。

マスホマレ(牡) 所属不明 1956年 浦河産 父タカクラヤマ 母スピーデー(アブラール)アラブ血量25.78%
4歳:春の特別3着、4歳特別1勝
5歳:アラブチャンピオン、船橋記念2着、秋の特別3着
6歳:迎春ハンデ、銀盃3着、ワード賞3着、オープン級3勝
7歳:白百合賞2着、船橋記念2着、オープン級1勝
8歳:シルバーカップ白百合賞2着、船橋記念2着、オープン級2勝
9歳:アラブチャレンジャー、白百合賞
通算:139戦26勝(約1700万円)

アスタリー(牡) 井上宥蔵厩舎(川崎) 1960年生まれ 浦河産 父モモタロウ 母バラヒカリ(バラツケー)アラブ血量26.56%
4歳:アラブチャンピオン。
5歳:公営日本一最良のアラ荘馬。ワード賞、船橋記念、アラブチャンピオン2着、銀盃2着、アラブチャレンジャー2着、グローリーカップ、オープン級1勝
6歳:銀盃2着、白百合賞2着、セプテンバーハンデ、オープン級4勝
通算:63戦24勝(1541万円)。

フクバラツケー(牡) 所属不明 1959年生まれ 浦河産 父セイホウ 母フクホー(方景)アラブ血量36.71%
3歳:3歳特別2勝
4歳:ブルーバードカップ2着、千鳥賞3着、オープン級1勝
5歳:アラブチャレンジャー2着、オープン級1勝
6歳:船橋記念2着、オープン級4勝
7歳:オープン級4勝

サキチ(牡) 所属不明 1960年生まれ 出生地不詳 父トモスベビー 母ストーンホース(バラツケー)アラブ血量28.51%
4歳:4歳特別2勝
5歳:アラブ大賞典2着、アラブチャンピオン2着、アラブチャレンジャー3着、オータムハンデ、センチェリーハンデ、オープン級6勝
6歳:オープン級1勝
通算:106戦20勝(1432.3万円)。

ララミ(牝) 所属不明 1960年生まれ 出生地不詳 父ヒエン 母ラツキークイン(タカクラヤマ)アラブ25.00%
3歳:3歳特別1勝
4歳:秋の特別3着、アラブチャンピオン3着、ワード賞3着

ヒメハヤテ(牝) 所属不明 1960年生まれ 荻伏産 父セイユウ 母ハヤヒカリ(クモノハナ)アラブ血量25.00%
4歳:4歳特別3勝
5歳:オープン級1勝

アラブチャンピオン 12月9日 川崎競馬場 アラ系4・5・6歳ハンデ 距離:2150m 1着賞金:150万円
1枠1番 ◎アデルバウエル(牡4) 須田茂(55)
2枠2番 ×ロイヤルジエツト(?) 宮下紀(47)
3枠3番  トモスチヤ(牡5) 加藤次(52)
4枠4番 ○サキチ(牡5) 松浦備(56)
5枠5番 △アスタリー(牡5) 佐々木竹(58)

アラブ大賞典 12月29日 大井競馬場 アラ系ハンデ 距離:2400m 1着賞金:150万円
1枠1番 ▲キタノオー(牡4) 赤間清(52)
2枠2番 ◎アデルバウエル(牡4) 須田茂(57)
3枠3番  エイユウ(?) 荒山(51)
4枠4番 △サキチ(牡5) 河津(56)
5枠5番 △ボーレスキング(牡7) 宮下紀(59)
6枠6番 △ハヤミナミ(牡7) 渥美(57)
6枠7番  ホウエー(牡7) 宮下哲(52)
7枠8番 ○アスタリー(牡5) 佐々木竹(58)
7枠9番  ハマイチ(牡6) 岡部(56)
8枠10番  ホープフレンド(牡6) 松浦備(54)
8枠11番 ×ダイニタカシヨウ(牡5) 齋藤義(57)

 3歳時はアラブジュニア―こそ制したものの、テツカントウを相手に苦戦を強いられていたアデルバウエル。4歳になってからも船橋のブルーバードカップこそ制したが、千鳥賞では勝負所で無念の落馬競走中止となってしまった。だが、鞍上・須田茂も復帰したアラブダービーではテツカントウを相手に完勝。夏休みが開けた10月になると、アデルバウエルはさらなる充実を迎えた。大井・川崎とオープン戦を連勝し、川崎のアラブチャンピオンでアスタリーを下すレコード勝ち。続いては、この年からグランプリとして名を改めたアラブ大賞典へと駒を進める。ここも3コーナーから進出すると、直線入り口ではすでに先頭へ。レコードタイムで駆け抜けた。川崎と大井は求められるコース適正がまったく異なるだけに、この両競走を連勝するのは非常に難しい。これによって、アデルバウエルはホウセント以来連綿と続いてきた南関東強豪アラブに列せられる資格を得たと言えるだろう。

 翌年は、ご多分に漏れずサラブレッドへの挑戦も行っている。こちらはC級〜B2級で好走程度であったが、秋にはアラブ大賞典・アラブチャンピオンと前年の自身のレコードを更新する快勝。二年連続で、公営日本一の栄冠に輝いた。引退後は大きな期待を寄せられて種牡馬入りしたが、好成績を残すことはできず。日本のアングロアラブ生産に大きな役目を果たしたフランス産50%アングロアラブ・アブラールからの直系を繋ぐ大役は、この馬に代わってフクトミオーからのラインが果たすことになる。

<アラブチャンピオン レース結果>
1着 1枠1番 アデルバウエル R2:12.2
2着 5枠5番 アスタリー 1 1/2
3着 4枠4番 サキチ 1
4着 3枠3番 トモスチヤ アタマ
5着 2枠2番 ロイヤルジエツト アタマ
単勝:1番140円 複勝:1番120円 5番170円 6枠連単:1→5 340円

<アラブ大賞典 レース結果>
1着 2枠2番アデルバウエル R2:36.1
2着 4枠4番サキチ 1 1/2
3着 7枠9番ハマイチ 3/4
4着 1枠1番キタノオー クビ
5着 7枠8番アスタリー 1/2
6着 6枠6番ハヤミナミ アタマ
7着 3枠3番エイユウ 1
8着 8枠11番ダイニタカシヨウ 2
9着 8枠10番ホープフレンド アタマ
10着 5枠5番ボーレスキング 2 1/2
11着 6枠7番ホウエー 15

単勝:2番150円 複勝:2番120円 4番450円 9番790円 8枠連復:2-4 1760円
一四 9 5 3 4 6 1 7 8 10 2 11
審前 9 5 4 6 3 1 11 8 10 2 7
二角 9(5 4 )6 1.11 3 8 2 10-7
正面 9 5 4 (2 6)11 1 3 10 8-7
四角 9 2 5 6 4 10 8 1 11 3-7

アデルバウエル(牡) 阪本正太郎厩舎(大井) 1961年生まれ 茂木秀治氏生産 父ホースニユース 母丸栄(バラツケーマルヌマ)アラブ血量25.00%
3歳:全日本アラブ争覇2着、アラブジュニアー
4歳:公営日本一(アラ)、最良のアラ4歳馬。アラブダービー、アラブ大賞典、アラブチャンピオン、ブルーバードカップオープン級2勝
5歳:公営日本一(アラ)、最良のアラ荘馬。アラブ大賞典、アラブチャンピオン、銀盃、船橋記念、ワード賞3着、オープン級1勝
通算:50戦18勝(1928.6万円)。

ダイニタカシヨウ(牡) 所属不明 1960年生まれ 浦河産 父ヤサカ 母アラビヤ(マルタケ)アラブ血量25.00%
3歳:10戦3勝
4歳:4歳特別1勝
5歳:ワード賞2着、銀盃3着、1マイルハンデ、オープン級3勝
通算:61戦13勝(870.2万円)。

キタノオー(牡) 栗田金吾厩舎(大井) 1961年生まれ 出生地不詳 血統不明
4歳:ホウセント記念、アラブダービー3着、4歳特別2勝
5歳:オープン級2勝

ホープフレンド(牡) 所属不明 1959年生まれ 出生地不明 血統不明
4歳:ホウセント記念2着
5歳:銀盃3着、オープン級2勝
6歳:オープン級2勝
7歳:オープン級1勝

ハマイチ(牡) 所属不明 1958年生まれ 生産地不詳 血統不詳
5歳:ワード賞、スプリンターハンデ、オープン特別3勝
6歳:アラブ大賞典3着、ワード賞3着、オープン特別1勝

ホウエー(牡) 所属不明 1958年生まれ 生産地不詳 父サチミノリ 母ローズクイン(クモノハナ)アラブ血量35.74%
6歳:アラブチャンピオン3着、オープン級3勝
通算:61戦3勝。

<そのほか有力馬>
ダイリン(牡) 森田正一厩舎(大井) 1962年生まれ 出生地不詳 父セイユウ 母ツキクモ(ラツキーパーク)アラブ血量32.81%
3歳:全日本アラブ争覇、ビクトリーハンデ、アラブジュニアー
4歳:アラブダービー2着
 圧勝に次ぐ圧勝でデビューから5連勝、当時南関東に存在したアングロアラブ3歳特別戦を完全制覇している。しかも3歳の12月末にはすでに古馬格付けのB1級に格付けされると、このクラスを2着に2馬身差つけて見事快勝。この頃までの南関の強豪馬は4歳冬〜春には古馬のC級あたりに混じって走るのが通例だったが、重賞好走馬も多く混じるB1級でレコード勝ちを含む4勝を挙げた例は他にない。その強さから早くも「センジユの再来」との呼び声を上がったが、クラシックを前にして繋靭帯炎を発症してしまう。懸命に治療を続けなんとかダービーには間に合わせたが2着まで。その後はこの無理が祟ったのか精彩を欠き、B級そこそこで引退している。種牡馬としては自身の快足ぶりを子へ完全に伝えることは叶わなかったが、それでも1973年のタマツバキ記念馬プリムラクイン(1969年産・母シバカツトミ[母父イーストパレード])を出すなどの成功を収めた。また兄弟のポートスーダン(1970年産・全弟)やタネフジ(1972年産・父キクマサ)が南関東で超一流の戦績を残し、半妹のヤシマツルギ(1964年産・父センジユ)の子に全日本アラブ大賞典を制した道営史上屈指の名牝ミスダイリン(1971年産・父タガミホマレ)が出るなど、本馬の無念は近親らによって十二分に晴らされている。

オリオンホース(異名:カツミドリ)(牡) 谷口源吾厩舎 1960年生まれ 新冠・田村考生生産 父トサミドリ 母クロカミ(クモハタ)
3歳(中央):3戦0勝(8.5万円)
4歳(中央):3戦1勝(56.0万円)
中央通算:6戦1勝(64.5万円)。
4歳:ゴールドカップ3着
5歳:公営日本一(サラ)、最良のサラ荘馬東京大賞典報知オールスターカップ東京オリンピック記念2着、15周年記念特別(大井)、オープン級1勝
6歳:報知オールスターカップ
通算:47戦17勝(2598.2万円)。
1961年の有馬記念馬ホマレボシ(1957年産)の全弟。カツミドリの名で走った中央時代はその良血が開花することはなく、しがない一介の条件馬に過ぎなかった。だが南関東に移籍すると、4歳12月の浦和のゴールドカップで3着を確保。この年は報知オールスターカップ東京大賞典の両ファン投票競走を制覇する大活躍を見せて、公営日本一に輝いた。引退後は登録名をカツミドリに戻すと、ダイオライト記念ゴールドカップを勝ったホウユウヒダカ(1977年産・母ハクリン[ハクリヨウ])、1972年の道営・農林大臣賞典を制し翌年の道営記念でも2着したダイゴオオマサ(1968年産・母オオサクラ[ハクチカラ])など、地方競馬の活躍馬を数頭輩出している。

パールマウンテン(牡) 長谷川蓮太郎厩舎(川崎) 1961年生まれ 浦河産 父パールダイヴアー 母フリツパンオー(ツバサ)
3歳:全日本三歳優駿3着、3歳特別1勝
4歳:東京都ダービー、羽田盃3着、4歳特別1勝
5歳:報知オールスターカップ3着、オープン級1勝
6歳:報知オールスターカップ3着
7歳:オープン級2勝
8歳(北関東):地全協会長賞(高崎)3着
11歳(関西公営):葵賞(紀三井寺)3着
11歳(東北):不来方賞典2着、岩鷲賞典2着
 大鵬セントライトトサミドリを出したフリツパンシーの牝系。父パールダイヴアーははじめて日本で繋養されたイギリスダービー勝馬であり、白井新平が渡英した際に自ら購入している。川崎競馬抽選馬としてデビューすると快足ぶりを発揮し、全日本三歳優駿3着、羽田盃3着。そして、本番の東京都ダービーでは見事逃げ切ってタイトルを獲得した。その後もそこそこに重賞戦線へ顔を出していたが、8歳時に高崎へと転出。そしておそらく長期休養明けの出走制限絡みだろう、11歳で紀三井寺で走ったのち岩手競馬へ。超高齢もなんのその、オープン級でも好走したようだ。

ホツカイ(牡) 所属不明 1958年生まれ 出生地不詳 父サチミノリ 母スズラン(イーストパレード)アラブ血量33.20%
5歳(中央):アラブ大賞典。
中央通算:83戦20勝。
7歳:紅ばら賞、蘭花賞、障害オープン級3勝
8歳:障害オープン級1勝
9歳:紅ばら賞、障害オープン級1勝
 地方から中央へのアングロアラブの転出はホウセント・フクパークの両馬によって閉ざされたが、逆方向の中央から地方競馬への移動は特に禁止されていたわけではない。とはいえ、下級条件馬ならいざしらず、上級馬の場合中央競馬のアラブ戦は「平均レベルは地方より低く、賞金・手当は同等以上」という環境であるため、移籍の事例はほとんどなかった。その貴重な例外がこのホツカイである。5歳時に5歳時にアラブ大賞典を勝つなど通算20勝を挙げた中央アラブの中でもトップクラスの1頭だったが、7歳にして移籍を決断した理由は「障害競走を中心に使ってみたい」からというもの。障害競走を盛り上げるべくあの手この手で奮戦してきた川崎の番組担当者が聞いたら、泣いて喜びそうな話である。関係者の期待に応えて、6月頭の転入以来レコードを更新をすること2回の活躍。この年の紅ばら賞では、2着に10馬身差をつける楽勝劇を演じている。

ミオソチス(牝) 所属不詳 1960年生まれ 静内産 父メイヂヒカリ 母ソーダストリーム(Airborne)
3歳(中央):5戦1勝(83.0万円)
4歳(中央):オールカマー福島記念目黒記念(秋)2着、京成杯2着、優駿牝馬3着
5歳(中央):東京盃オープン級1勝
中央通算:30戦5勝(1148.0万円)
5歳:オープン級1勝
6歳:オープン級1勝
 中央時代は4歳の牝馬ながらに10番人気でオールカマーを制し、続く秋の目黒記念でも2着。その後も重賞戦線で好走を続け、東京盃を勝っている。「わすれな草」を意味するその馬名、栃栗毛の馬体に気品ある走りぶりから詩人寺山修司が愛したことでも知られるが、その地方競馬への転出に際して「アバラヤのような公営競馬の馬房に繋がれ」と詠んだ(「さらばミオソチス」)ことが物議を醸した。結果的に、ミオソチスは東京大賞典を目指したが8着。繁殖入り後は札幌記念ステイヤーズステークスとタフな重賞を制したランスロット(1973年産・父セルティックアッシュ)を出している。そしてこの際の地方関係者との奇縁がきっかけで、寺山修司船橋競馬場にて愛馬ユリシーズを所有する。なお、本馬の半弟には、大種牡馬アローエクスプレス(1967年産・父スパニッシュイクスプレス)、サンシヤインボーイ(1972年産・父テスコボーイ)がいる良血である。

ゲイリング(牡) 又村義盛厩舎(大井) 1959年生まれ 出生地不詳 父ゲイタイム 母ダーリング(セフト)
3歳(中央):4戦0勝(20万円)
4歳(中央):20戦2勝(141万円)
5歳(中央):9戦1勝(86万円)
中央通算:33戦3勝(247万円)。
6歳:開設記念(川崎)、ダイオライト記念金盃2着、大井記念2着、ウィンターカップ、オープン級2勝
 半兄に1959年の菊花賞で3着のシゲミノル(1956年産・父ライジングフレーム)らがいる。中央時代は5歳まで走って4勝を挙げているが、南関東の水はあったようだ。1月に大井の準重賞のウィンターカップを勝つと、そのまま川崎の開設記念・ダイオライト記念と重傷を2連勝。この年だけで1410万円を稼ぎ出している。第一回の報知オールスターカップのファン投票でも、堂々の1位に選出された(結果は4着)。引退後は東北方面で種牡馬入りしたようだが、目立った産駒を残すことはできなかった。

シユンユウ(牡) 安藤徳男厩舎(大井) 1961年生まれ 吉田牧場生産 父トシハヤ 母リトラ(ビツグヴイ)
3歳:平和賞、全日本三歳優駿2着
4歳:最良のサラ4歳馬東京大賞典2着、東京王冠賞2着、オープン級1勝
5歳:金盃、オープン級1勝
7歳(北関東):第二スタンド竣工記念(宇都宮)3着
8歳(北関東):新春杯(宇都宮)3着
 牝祖・レデーペギーフェアファクスは小岩井農場ゆかりの牝系のひとつ。3歳時は平和賞を勝ち、全日本三歳優駿でも2着。この年は重賞制覇こそならなかったが7勝を挙げており、グランプリでの2着が効いて最良のサラ4歳馬に選出されている。翌春も金盃でボールドプライド以下を下し、秋口にもオープン級で1勝を挙げた。その後は宇都宮へと移籍していったようである。

ロイヤルナイト(中央名:バンダル)(牡) 小笠原円之助厩舎(川崎) 1960年生まれ 出生地不詳 父パールダイヴアー 母ヴアイオラ(ヴイーノーピユロー)
3歳(中央):7戦1勝(64.0万円)
4歳(中央):愛知杯
5歳(中央):2戦0勝(0万円)
中央通算:26戦4勝(422.5万円)。
5歳:東京オリンピック記念、NTV盃、東京大賞典3着、オータムカップ、オープン級2勝
8歳:金盃3着、大井記念3着
 母ヴアイオラと同じく、白井新平の生産・所有馬である。中央時代はバンダルの名で、浅見国一を背に中京の砂コースで施行されていた重賞である愛知杯を制した。南関東へ移籍したのちもダートコースに適応し、7連勝の勢いで東京オリンピック記念でオリオンホースらを下して勝利。東京大賞典でも3着している。

モリホープ(牝) 勝又泉厩舎(川崎) 1960年生まれ 浦河産 父マサタカラ 母ダイニフジホマレ(ハクコウ)
3歳(中央):3戦0勝(0万円)
4歳(中央):13戦3勝(206.0万円)
5歳(中央):7戦0勝(57.5万円)
中央通算:22戦3勝(263.5万円)。
5歳:キヨフジ記念
6歳:東京オリンピック記念2着
7歳:報知グランプリカップ3着
中央時代は3勝を挙げたが、この年南関東へ転じると51キロの軽量を活かしてキヨフジ記念を制覇。翌年も東京オリンピック記念でオーシヤチの2着に飛び込んだほか、7歳時も報知グランプリカップでクビ・ハナ差の3着に健闘している。父マサタカラはイギリスからの持ち込み馬であり、牝祖シウイチも濠州の名牝系出身というハイカラな血統。半妹ボジョー(1955年産・父トサミドリ)の子には1965年の桜花賞馬ハツユキが出たほか、本馬の子にも東海・岩手で活躍し1億円以上の賞金を稼ぎ出したワイエムロツク(1969年産・父チヤイナロツク)がいる。

タマノニシキ(異名:ハナノカゲ)(牝) 南栄蔵厩舎(大井) 1962年生まれ 千葉県産 父アドミラルバード 母伯菖(Norseman)
3歳:全日本三歳優駿、青雲賞。
南関東通算:10戦7勝。
4歳(中央):6戦0勝(18.0万円)
 3歳時は快足ぶりを発揮し、スターコキトールらを抑えて青雲賞・全日本三歳優駿を快勝。賞金額から古馬のC級へと編入されることもあって、早々に中央クラシックを目指して府中の荒木静雄厩舎へと移籍する。ところが、こちらでは京成杯弥生賞でのぶっちぎりで最下位を含めてまったくいいところを見せることができず。春先には名をハナノカゲに変えて南関東へと復帰し、東京ダービーにも出走したが12着に敗れている。

ローヤルエース(異名:シヤーラツク)(牡) 所属不明 1960年生まれ 新冠産 父リンボー 母エルジン(セフト)
3歳(中央):4戦0勝(81.0万円)
4歳(中央):朝日チャレンジカップ3着、京都4歳特別3着
中央通算:20戦3勝(421.5万円)。
5歳:NTV盃2着、報知オールスターカップ3着、東京オリンピック記念3着、オープン級2勝
6歳:オープン級2勝
中央時代はシヤーラツクの名で走り、重賞掲示板級の堅実な走り。では南関東へ移籍しさらなる活躍……と思いきや、こちらでもやっぱり好走止まりの善戦マンだった。引退後は名をシヤーラツクに戻し、なんと静岡県種牡馬入り。2頭の産駒が登録されている。本馬の半妹フヂチヨ(1956年産・父トシシロ)の子孫からはあのホスピタリティが出ており、遠戚のキヨフジと相まって南関東には縁が深い一族と言える。

リユウボート(牝) 所属不明 1961年生まれ 静内産 父トサミドリ 母ダイナンコウ(月友)
4歳:桜花賞2着、開設記念(浦和)3着
5歳:クイーン賞2着
6歳:NTV盃2着
7歳(東海):新春クラウン2着
 小岩井農場・プロポンチス〜第二プロポンチスの傍流牝系にあたる。桜花賞をアタマ差で敗れ、その後も重賞で入着を繰り返すも勝つまでには至らず。現役最後は東海地区に移籍したためか産駒もその多くが同地区でデビューし、1981年のスプリングカップで3着したウメノポート(1978年産・父トラフイツク)を出すなどしている。

リユウゼツト(牝) 所属不明 1959年生まれ 出生地不詳 父ゲイタイム 母アーミー(Banner Man)
4歳(中央):クイーンS
5歳(中央):大阪杯
中央通算:26戦8勝(756.5万円)。
5歳:クイーン賞2着
6歳:ダイオライト記念2着、キヨフジ記念3着
 中央時代は9番人気ながらのちの桜花賞馬ケンホウをクイーンSで下し、牡馬に混じって大阪杯でも勝利を挙げている。5歳の秋に南関東入りするとさっそくクイーン賞で2着したが、けっきょくタイトル獲得はならなかった。母アーミーは中央で導入された米サラの一頭であるが、その牝系も現在は断絶している。

ハロウエートツプ(牡) 森谷光雄厩舎(大井) 1961年生まれ 出生地不詳 父ハロウエー 母ナスヘレン(フアインモア)
3歳:10戦4勝
4歳:東京王冠賞開設記念(浦和)2着、4歳特別1勝
5歳:7戦1勝
南関東通算:49戦11勝(941.9万円)。
 シユンユウをクビ差で凌いで、記念すべき第一回の東京王冠賞を制した。5歳秋からは東海地区へと転出したようだが、その後の成績はとんと知れない。

<重賞レース全戦績>

施行日 競馬場 レース名 距離 条件 1着賞金(単位:万円) 勝ち馬 勝ち時計 騎手(斤量) 調教師(所属) 2着(着差) 3着(着差)
01.06 大井 新春盃 2400 サラ5歳以上ハンデ 180 キングブルース 2:34.5 岡部(48) 不明 サキミドリ(クビ) エストオー(ハナ)
01.09 浦和 ニューイヤーカップ 1600 サラ4歳別定 100 ツルハゴロモ(牡4) 1:43.1 荒山(55) 江口勇(船橋) ハロユウ(2) ハイユウ*1(クビ)
02.01 船橋 ブルーバードカップ 1600 アラ4歳別定 60 アデルバウエル(牡4) 1:43.5 須田茂(55) 阪本正太郎(大井) アカデミー(1/2) テツカントウ(2)
02.13 大井 千鳥賞*2 1600 アラ4歳別定 60 テツカントウ(牡4) 1:42.7 宮下紀(55) 又村義盛(大井) カガミヤマ(6) バラセイユウ(3)
02.19 川崎 開設記念 2150 サラオープンハンデ 300 ゲイリング(牡6) 2:19.1 溝辺(49) 出川己代造(船橋) ゲキリユウ(3/4) コクユウ(1/2)
03.03 船橋 ダイオライト記念 2000 サラオープンハンデ 200 ゲイリング(牡6) 2:05.8 溝辺(51) 出川己代造(船橋) リユウゼツト(1 1/2) コクユウ(アタマ)
03.17 大井 銀盃 2000 アラ5歳以上ハンデ 80 カミホマレ(牡8) 2:06.6 山田秀(60) 永井繁(大井) アスタリー(クビ) ダイニタカシヨウ(アタマ)
03.25 川崎 キヨフジ記念 2000 サラオープン牝馬ハンデ 120 サバンナ(牝4) 2:10.6 松浦備(55) 小暮善清(大井) コガネクイン(クビ) リユウゼツト(2)
04.02 浦和 桜花賞 1600 サラ4歳牝馬別定 150 イソゴ(牝4) 1:46.1 松浦備(55) 小笠原円之助(川崎) リユウボート(クビ) フラワーウエー(クビ)
04.16 大井 羽田盃 1800 サラ4歳別定 200 コトブキノニ(牡4) 1:54.0 溝辺(57) 出川己代造(船橋) ハロユウ(アタマ) パールマウンテン(ハナ)
04.29 大井 金盃 2400 サラ5歳以上ハンデ 250 コクユウ(牡5) 2:32.8 宮下紀(57) 伊藤正美(大井) ゲイリング(4) エストオー(1 1/2)
05.06 川崎 アラブチャレンジャー 2000 アラ4歳以上ハンデ 100 マスホマレ(牡9) 2:09.6 齋藤義(62) 矢熊壽(船橋) アスタリー(ハナ) サキチ(2 1/2)
05.14 大井 東京都ダービー 2000 サラ4歳別定 400 パールマウンテン(牡4) 2:08.5 大和五(57) 長谷川蓮太郎(川崎) ヤマブエ(1) コトブキノニ(1/2)
06.08 大井 アラブダービー 1800 アラ4歳ハンデ 120 アデルバウエル(牡4) 1:55.5 須田茂(57) 阪本正太郎(大井) テツカントウ(2 1/2) キタノオー(3/4)
06.14 大井 大井記念 2400 サラ4歳以上ハンデ 300 コクユウ(牡5) 2:32.9 宮下紀(58) 伊藤正美(大井) ゲイリング(3/4) サキミドリ(クビ)
07.06 浦和 シルバーカップ 2000 アラ4歳以上ハンデ 100 トモスチヤ(牡5) 2:11.7 加藤次(48) 稲垣義雄?(浦和) ミヤホウ(1) オーバマイヤ(1/2)
07.22 川崎 報知オールスターカップ 2000 サラ4・5・6歳別定 300 オリオンホース(牡5) 2:06.7 松浦備(56) 谷口源吾(船橋) コクユウ(1/2) ローヤルエース(2 1/2)
07.26 大井 ワード賞 2000 アラ4歳以上ハンデ 100 アスタリー(牡5) 2:08.6 佐々木竹見(54) 井上宥蔵(川崎) ダイニタカシヨウ(2) ハマイチ(ハナ)
08.02 船橋 NTV盃 2000 サラ4歳以上ハンデ 300 ロイヤルナイト(牡5) 2:05.8 宮下紀(48) 小笠原円之助(川崎) ローヤルエース(1) ダイサンコトブキ(3)
08.05 浦和 開設記念 2000 サラ4歳ハンデ 160 コトブキノニ(牡4) 2:09.6 宮下哲(57) 出川己代造(船橋) ハロウエートツプ(3) リユウボート(4)
08.19 川崎 白百合賞 2000 アラ4歳以上ハンデ 100 マスホマレ(牡9) 2:10.0 齋藤義(63) 矢熊壽(船橋) トモスチヤ(1 1/2) トモスオー(2 1/2)
09.01 船橋 船橋記念 1800 アラ4歳以上ハンデ 100 アスタリー(牡5) 1:54.0 佐々木竹見(55) 井上宥蔵(川崎) フクバラツケー(1) トモスチヤ(1)
09.30 川崎 キヨフジ記念 2000 サラ4歳以上牝馬ハンデ 150 モリホープ(牝5) 2:10.1 佐々木竹見(51) 勝又泉(川崎) スイートパール(2 1/2) イソゴ(3/4)
10.06 大井 東京オリンピック記念 2400 サラ4歳以上ハンデ 250 ロイヤルナイト(牡5) 2:32.5 宮下紀(53) 小笠原円之助(川崎) オリオンホース(1) ローヤルエース(クビ)
10.14 船橋 平和賞 1500 サラ3歳別定 120 キヨクトー(牝3) 1:36.9 田畑(55) 長尾潔(大井) ブランドシーマン(クビ) スターコキトール(ハナ)
11.04 川崎 全日本アラブ争覇 1600 アラ3歳別定 120 ダイリン(牡3) 1:45.9 溝辺(54) 三間典夫(船橋) ビンゴ(8) イチスズキヨ(4)
11.09 大井 東京王冠賞 2000 サラ4歳別定 200 ハロウエートツプ(牡4) 2:06.2 渥見(57) 森谷光雄(大井) シユンユウ(クビ) タカラウミ(1)
11.18 川崎 全日本三歳優駿 1600 サラ3歳別定 180 タマノニシキ(牝3) 1:43.6 佐々木竹見(52) 南栄蔵(大井) スターコキトール(1 1/2) ヒデミドリ(2 1/2)
11.29 浦和 ゴールドカップ 2000 サラ4歳ハンデ 180 スカーレツト(牡4) 2:09.2 須田茂(56) 田中利衛(大井) カブトニア(1 1/2) マサタカラオー(2 1/2)
12.09 川崎 アラブチャンピオン 2150 アラ4・5・6歳ハンデ 150 アデルバウエル(牡4) 2:12.2 須田茂(55) 阪本正太郎(大井) アスタリー(1 1/2) サキチ(1)
12.15 大井 ホウセント記念 2000 アラ4歳ハンデ 100 キタノオー(牡4) 2:07.7 赤間清(57) 栗田金吾(大井) バラセイユウ(クビ) ユワンボシ(クビ)
12.23 船橋 クイーン賞 1800 サラ4歳以上牝馬ハンデ 150 ヒンドソネラ(牝5) 1:54.1 須田茂(57) 河津晴一(川崎) ケイシヨウワン(1) ダイイチフラミンゴ(1)
12.29 大井 アラブ大賞典 2400 アラ4歳以上ハンデ 150 アデルバウエル(牡4) 2:36.1 須田茂(57) 阪本正太郎(大井) サキチ(1 1/2) ハマイチ(3/4)
12.30 大井 東京大賞典(グランプリ) 3000 サラ4歳以上別定 700 オリオンホース(牡5) 3:12.0 佐々木竹見(55) 谷口源吾(船橋) シユンユウ(3) ロイヤルナイト(3)

<オープン級レース全勝ち馬一覧>
サラ系

日付 レース名 距離 条件 勝ち馬 勝ち時計
01.01 川崎 新春ハンデ 2000 サラ系 ゲキリユウ 2:08.7
01.15 大井 ウィンターカップ 2000 サラ系 ゲイリング 2:07.4
01.20 川崎 新春特別 1600 サラ系 シンオンワード 1:43.2
01.24 大井 オープン特別 1800 サラ系 ユキロウ 1:54.2
02.09 大井 オープン特別 2000 サラ系 コクユウ 2:07.1
02.24 大井 オープン特別 1800 サラ系 コクユウ 1:53.0
03.16 大井 オープン特別 2000 サラ系 シンニツケイ 2:07.8
03.22 川崎 オープン特別 1600 サラ系 ゲイリング 1:42.4
03.27 大井 オープン特別 1800 サラ系 コクユウ 1:52.6
04.12 大井 オープン特別 2000 サラ系 コクユウ 2:07.1
05.08 川崎 オープン特別 1600 サラ系 ボールドプライド 1:42.3
05.15 大井 オープン特別 2000 サラ系 フジカツプ 2:06.6
05.22 大井 オールカマー 1600 オールカマー フサリユウ 1:40.3
06.04 大井 オープン特別 2000 サラ系 ゲイリング 2:07.4
06.26 大井 オープン特別 1800 サラ系 ボールドプライド 1:53.2
07.01 船橋 金の鞍 1800 サラ系 ダイサンセルコール 1:52.3
07.12 大井 オープン特別 1800 サラ系 サキミドリ 1:52.7
08.09 大井 スプリンターハンデ 1400 サラ系 コクユウ 1:25.5
09.06 川崎 オープン特別 1600 サラ系 ヤシマジヤパン 1:41.7
09.11 大井 オープン特別 1800 サラ系 ローヤルエース 1:52.4
09.24 大井 オープン特別 2000 サラ系 ローヤルエース 2:06.5
10.28 大井 オープン特別 2000 サラ系 オリオンホース 2:04.6
11.04 川崎 オープン特別 1700 サラ系 ロイヤルナイト 1:48.5
11.08 大井 オープン特別 2000 サラ系 ダイニハイスピード 2:06.3
11.13 船橋 金の鞍 1700 サラ系 デイジーマサル R1:44.5
11.18 川崎 オープン特別 1700 サラ系 ミオソチス 1:49.2
11.23 大井 15周年記念特別 2000 サラ系 オリオンホース R2:04.0
12.03 大井 オープン特別 2000 サラ系 ロイヤルナイト 2:04.5
12.14 大井 オープン特別 2000 サラ系 シユンユウ 2:04.6

●アラ系

日付 レース名 距離 条件 勝ち馬 勝ち時計
01.07 大井 迎春ハンデ 2000 アラ系 ハヤミナミ R2:08.1
01.13 大井 オープン特別 1800 アラ系 ローマンスエミー 1:56.0
01.21 川崎 新春特別 1600 アラ系 ミヤホウ 1:43.8
01.28 大井 オープン特別 1800 アラ系 サキチ 1:55.3
02.03 船橋 銀の鞍 1700 アラ系 オーバマイヤ R1:47.3
02.15 大井 オープン特別 1800 アラ系 オーバマイヤ R1:51.7
02.20 川崎 A1以下特別 2000 アラ系 サキチ R2:10.4
02.25 大井 オープン特別 1800 アラ系 アサカゼオーザ 1:54.8
03.30 大井 オープン特別 1800 アラ系 サキチ 1:55.0
04.08 川崎 センチェリーハンデ 2000 アラ系 サキチ 2:12.1
04.13 大井 オープン特別 1800 アラ系 アサカゼオーザ R1:54.5
04.19 船橋 銀の鞍 1700 アラ系 フクバラツケー 1:47.4
04.24 大井 オープン特別 1000 アラ系 ボーレスキング R1:54.4
05.11 大井 オープン特別 1800 アラ系 ボーレスキング 1:54.4
05.25 大井 1マイルハン 1600 アラ系 ダイニタカシヨウ 1:41.4
06.07 大井 オープン特別 1800 アラ系 ホープフレンド 1:35.1
06.12 川崎 オープン特別 1600 アラ系 フクバラツケー 1:43.2
06.20 大井 オープン特別 1800 アラ系 ダイニタカシヨウ 1:54.6
06.25 船橋 銀の鞍 1700 アラ系 オーバマイヤ 1:48.5
06.29 大井 オープン特別 1800 アラ系 アスタリー 1:54.6
08.13 大井 オープン 1700 アラ系 フクバラツケー R1:48.0
09.14 大井 スプリンターハンデ 1400 アラ系 ハヤミナミ 1:27.9
09.25 大井 オープン特別 1800 アラ系 ダイニタカシヨウ 1:55.5
09.29 川崎 オープン特別 1700 アラ系 ヒメハヤテ 1:50.9
10.04 大井 オープン特別 2000 アラ系 アデルバウエル 2:08.1
10.14 船橋 オリンピック記念 1800 アラ系 ボーレスキング 1:54.7
10.29 大井 オープン特別 2000 アラ系 ホープフレンド 2:08.4
11.04 川崎 オープン特別 1700 アラ系 アデルバウエル 1:50.3
11.07 大井 オープン特別 2000 アラ系 ハマイチ 2:08.5
11.15 川崎 オープン特別 1700 アラ系 フクバラツケー 1:51.0
11.22 大井 オープン特別 2000 アラ系 オーバマイヤ R2:07.5
12.05 大井 オープン特別 2000 アラ系 ボーレスキング 2:08.1
12.13 大井 オープン特別 2000 アラ系 ダイニタカシヨウ 2:08.4
12.31 大井 オープン特別 1800 サラ系 テツリユウ R1:51.7

サラ系3・4歳

日付 レース名 距離 条件 勝ち馬 勝ち時計
01.04 大井 4歳特別 1400 サラ系4歳 モガミヒカリ 1:28.4
01.14 大井 4歳特別 1400 サラ系4歳 ハロウエートツプ 1:28.4
01.20 川崎 4歳特別 1500 サラ系4歳 パールマウンテン 1:36.6
01.26 大井 ユースカップ 1600 サラ系4歳 フアストワールド 1:41.5
03.14 大井 4歳特別 1600 サラ系4歳 スカーレツト 1:43.2
03.22 川崎 4歳特別 1500 サラ系4歳 レプリゼントホース 1:37.5
03.28 大井 4歳特別 1600 サラ系4歳 コトブキノニ 1:42.7
04.08 川崎 4歳特別 1600 サラ系4歳 マサタカラオー 1:45.2
04.25 大井 4歳特別 1600 サラ系4歳 ヤマブエ 1:42.4
04.30 浦和 4歳特別 1600 サラ系4歳 レプリゼントホース 1:46.4
05.05 川崎 4歳特別 1600 サラ系4歳 キンモクセイ 1:44.5
10.28 大井 青雲賞 1500 サラ系3歳 タマノニシキ 1:35.8
11.03 川崎 ローレルハンデ 1500 サラ系3歳 スターコキトール 1:36.4
11.17 川崎 3歳特別 1400 サラ系3歳 ヒメムサシ 1:32.3
11.30 大井 3歳特別 1500 サラ系3歳 スターコキトール 1:34.6
12.27 大井 3歳特別 1500 サラ系3歳 ハヤユウ 1:35.7

●アラ系3・4歳

日付 レース名 距離 条件 勝ち馬 勝ち時計
01.15 大井 4歳特別 1400 アラ系4歳 サンキスト 1:29.1
01.22 川崎 4歳特別 1500 アラ系4歳 ハルイサミ 1:38.3
01.27 大井 4歳特別 1400 アラ系4歳 カガミヤマ 1:28.1
02.19 川崎 4歳特別 1400 アラ系4歳 フラツトグロー 1:32.9
02.24 大井 4歳特別 1500 アラ系4歳 フラツトグロー 1:37.5
02.22 大井 4歳特別 1500 アラ系4歳 サンセイライト 1:35.5
03.12 船橋 4歳特別 1600 アラ系4歳 ハヤシモリ 1:44.6
03.17 大井 4歳特別 1600 アラ系4歳 キタノオー 1:44.1
03.23 川崎 4歳特別 1500 アラ系4歳 アサホープ 1:39.1
03.30 大井 4歳特別 1600 アラ系4歳 キタノオー 1:45.4
04.10 川崎 4歳特別 1600 アラ系4歳 アカデミー 1:46.7
04.18 大井 4歳特別 1600 アラ系4歳 トキノイサム 1:44.0
04.28 大井 4歳特別 1500 アラ系4歳 トキノムサシ 1:43.5
05.08 川崎 4歳特別 1600 アラ系4歳 ライジン 1:45.7
05.15 大井 4歳特別 1700 アラ系4歳 バラセイユウ 1:51.2
05.25 大井 4歳特別 1700 アラ系4歳 サワカゼ 1:51.3
09.28 川崎 ビクトリーハンデ 1400 アラ系3歳 ダイリン 1:32.1
11.23 大井 アラブジュニアー 1500 アラ系3歳 ダイリン 1:36.0
12.15 大井 3歳特別 1500 アラ系3歳 ビンゴ 1:38.0

●アラ系障害

日付 レース名 距離 条件 勝ち馬 勝ち時計
01.23 川崎 紅ばら賞 2500 アラ系障害 ローマンスエミー 2:59.2
02.16 川崎 A級特別 2500 アラ系障害 デルマン 3:01.0
03.25 川崎 A級特別 2100 アラ系障害 ローマンスエミー R2:24.8
04.09 川崎 A級特別 2500 アラ系障害 ローマンスエミー R2:56.5
05.07 川崎 A級特別 2500 アラ系障害 カミタカラオ 2:58.8
06.09 川崎 A級特別 2500 アラ系障害 ホツカイ R2:55.8
07.05 船橋 A級特別 2400 アラ系障害 カミタカラオ R2:45.7
07.20 川崎 A級特別 2500 アラ系障害 ホツカイ 2:58.6
08.02 船橋 特別 2400 アラ系障害 ホツカイ R2:44.9
08.17 川崎 A級 2100 アラ系障害 カミタカラオ 2:23.6
09.06 川崎 蘭花 2500 アラ系障害 ホツカイ 2:59.8
09.15 浦和 A・B級 2000 アラ系障害 タカイシ 2:16.7
09.29 川崎 A級特別 2500 アラ系障害 パインリバー 2:58.0
11.02 川崎 紅ばら賞 2500 アラ系障害 ホツカイ 2:58.2
11.16 川崎 特別 2500 アラ系障害 カミタカラ 3:00.0
12.08 川崎 A級特別 2500 アラ系障害 ヤマトザン R2:21.2

*1:ハイセイコーの母

*2:アデルバウエル・ハルイサミ(予後不良)は四角で落馬競走中止。須田茂騎手は全治一ヶ月。