競馬と毎日

第80回東京優駿(日本ダービー)

節目となる80回目の開催ということで、JRAの宣伝広報にもこちらがいささか辟易するほど力が入っていたからだろうか。天候に恵まれたとはいえ、今年のダービー・ディの府中競馬場は近年希に見る混雑ぶりを見せていた。ふだんは南関東競馬に入り浸っている私か…

トウホクビジンを振り返る(2)

通算12走目:2009年2月26日梅花特別(A2)(笠松競馬場) 東北を離れたトウホクビジンだが、新天地でもひとまずはうまい具合にやっていた。ホースケアらしく中央の特指競走(地方馬の出走手当は半額だが、それだって20万円も出るんだよ!)を2走しつつ、その間に名…

トウホクビジンを振り返る(1)

彼女のことを、始めて意識したのはいつだったろうか。……などと書き出すとまるで三文恋愛小説のようだが、いくら特製メンコが可愛くとも残念ながら相手は馬である。ついでに馴れ初めだって案外覚えているもので、それはラヴェリータが勝った年のジャパンダー…

第61回北國王冠

「長距離戦は騎手で買え」なんて格言が生まれるように、長丁場の中では必然的にペースの妙味・仕掛けの巧みさのドラマが生まれる。それを的確に読み取り、愉しむ眼力を身につけてこそ玄人というもの。もちろんスピードだけでなくタフさも要求される条件だけ…

第49回兵庫大賞典

第二回の宮崎生まれ・タガミホマレからサラ混合元年を制したサンバコールへと至る栄光のアングロアラブたち、そしてサラブレッドのホクザンフィールド、ロードバクシン、チャンストウライ、アルドラゴンさらには昨年のオオエライジンと、兵庫大賞典の勝ち馬…

北より

いくら馬が寒さに強い動物といっても、積もりに積もった雪の中で競馬をやろうというのは難しい。だいたい、客にしろ乗り手にしろ、人間の方が寒くてたまったもんではないだろう。だから、ホッカイドウ競馬は11月半ばにはその開催を終了してしまう。競馬場と…

有馬記念が終わって

もう長いこと、有馬記念は地元の友人と現地観戦することが恒例となっていた。もっとも、別に誰が地元から引っ越したわけでもなし。今だってその気になりさえすれば、メール一本ですぐにお互い会えるような距離に全員がすっぽり収まっているはず。それでも人…