第31回読売レディス杯

 早くも今年で4年目を迎えるGRANDAME-JAPANだが、当初のもくろみ通り中央競馬から地方へ転厩してくる牝馬の質は、目に見えて向上を見せている。ユキチャンあたりの転厩から着想を得たのかもしれないが、隙間産業的とはいえNARにしては近年希に見るヒット企画といってよいだろう。さて、とりわけ古馬シリーズの賞金1000万円とは、地方競馬においてはグランプリ級の金額である。今年はいったいどの馬が、この栄冠を見事に掴むのだろうか。過去の優勝馬は3頭ともこの読売レディス杯を勝っているだけに、初戦から興味の尽きない一戦となりそうだ。

39.6-12.3-12.1-13.4-12.9
 遠征勢も強力なメンツが揃ったが、今年は地元の新星・トップバゴチャンに期待したい。金沢転厩後は6連勝、前走でやや力の底が知れたようにも思われるが、その相手は元中央OP馬のマヤノツルギらだけにそれほど悲観することはない。昨年の3着馬であるロッソトウショウとも時計面で遜色がなく、大井時代の走りも優秀である。地元開催のJBCレディスクラシックを目指すここでは、無様なレースは見せられまい。そのロッソトウショウを福山牝馬特別で下しているエーシンアガペーも、近走の充実がますます著しい。牡馬と混じっても兵庫A級でトップクラスの力を持っており、早めに動くのも問題ない器用さがある。ここでも当然勝ち負けになるだろう。

 TCK女王杯で速い流れの中捲っていった内容が光るアドマイヤインディだが、今のグランシュヴァリエやザクあたりに四苦八苦した前走は案外で3番手評価まで。名古屋のデジタルゴールドは逃げられなければ脆いのは素人目にも明らかだけに、ここですんなり理想の競馬をさせて貰えるとは思えない。笠松のバンダムミュートス、川崎のセンゲンコスモはそもそもの地力が足りない印象で、展開の恵まれに期待するほかないだろう。

12.6 - 11.8 - 12.7 - 12.5 - 12.3 - 12.3 - 12.9 - 12.6 - 14.0
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<まとめ>
◎2番トップバゴチャン
○5番エーシンアガペー
▲7番アドマイヤインディ