Racing post- McCoy 、ムチ使用違反で「長い冬」に直面

 トップジョッキーのTony McCoyは、日曜のFfos Las開催でムチ使用違反による5日間の騎乗停止処分を受けたのち、自分は「長い冬」の中にあると語った。

 McCoy は日曜、3マイルのハンディキャップ障害戦でJonjo O'Neill管理のCaddie Masterに9回ムチを使用した(これは8回という基準を一度上回るものだ)ことで、はじめてムチ使用ルールを破った。この二人は5月にも、同馬で勝ち馬Frontier Dancer をハナ差まで追い詰めながら失格処分となったことがある。

 今後12ヶ月の間に再度ムチ使用ルールを破った場合、McCoyは10日間の騎乗停止処分を受ける。3度目の違反となると、騎乗停止は30日にものぼる。

「私はこれまでこの馬には長く乗ってきたし、今日もいつも通り乗ったさ。早めに一発ムチをいれ、3度目のムチ入れで私は最後だと思ったんだ」と、McCoy は語った。

「ムチの回数を忘れていたわけじゃない。でもたった一度、ムチをいれた――ふだんならもっとムチをいれるところだ――以前、裁定はあれをムチいれにカウントしなかったんだけれど、今回は勘定に入れたようだね」

「たしか、Caddie Master は6ヶ月前にも勝っていたと思うが、そのときも同じような感じで乗ったんだ。馬を走らせるためなら最善を尽くす、それがレースの中にいることの全てさ」

 McCoyは先月のBHAとの会議にも障害騎手を代表しPJAとともに出席したが、最近になって検量室での非公式の調停者として振る舞うことを止めている。彼は、新ルールのもとでは馬主と競馬双方に不利益がもたらされていると感じている、と語った。

「私は馬主に申し訳なく思っている。それと、ほんの少しだが競馬というスポーツ自体にも。私は今までこの国が騎乗するのには世界で最高の場所だと思ってきたから。それと、世界のどこか他の国が自分たちこそこうだと思い出すかもしれない」

「でも、私たちは新しいルールになれていくべきなんだろう。私にとっての問題は、Ruby Walshやそのほか若手達が決めた決定は、『長い冬』へ進んでいくだろうってことだ」

「再びルールを破るか、ルール自体がなくならない限りは、私たちは完全な冬の中だ。ムチの回数以外のことは、覚えてられないよ」

 At The Racesの取材に対して、 McCoyはこう付け加えた。「馬に大金を投じている馬主ほど、自分の馬が勝つか勝たないかは重大な問題になってくるんだろう」

「私はルールを破ったけど、もう破りはしないよ。長い冬になりそうだ。不幸なことにね」

元URL: http://www.racingpost.com/news/horse-racing/a-p-mccoy-mccoy-foresees-long-winter-under-whip-rules/943579/top/

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 ムチ使用に関する顛末は合田さんのコラムが詳しいのでそちらに譲りますが、個人的には勝負圏内の馬にならムチくらい打たせてやれよ、と。ばってばっての馬をバシバシ追うのはどうかと思いますけど、まあそういうことはそうそうないですしねぇ。馬が余計に疲れてレース嫌いになるのは誰得ですから。入線馬に限って回数を緩和とか、落としどころは色々考えられますがどうか。

 もっとも、日本でも最近になって中央がムチの使用ルールを制定。NARも拍車使用を遂に禁止したので、文男さんは50にしてスタイル変更を余儀なくされました。この流れは当面変わらんのでしょう。無粋な時代になったものです。しかし、こうもムチ、ムチ、と書いていると、なんだかだんだん妙なきぶry