第17回さきたま杯

 2011年にGⅡに昇格してから、今年で3回目の開催となるさきたま杯。とはいえ、このレースの場合はたまたまレースレーティングを満たしたから昇格させただけ、という場当たり的な印象が強い。スマートファルコンが勝った2009年には105を記録したレース・レーティングも、昨年などはついに95.75なんて酷い数字を叩き出してしまった。まあ、同じく南関のスプリントGⅡ・東京盃のように有力馬がステップとして集結するような日程にはなく、当然かしわ記念よろしく将来のGⅠ化を見据えた昇格でもあるまい。なのでこのまま数年後には、しれっと再びGⅢに戻っているかも知れない。それを見越したように、賞金の方も1着賞金で100万円しか増えていないしね。

22.6- 12.5 - 12.7 - 12.5 - 13.8 - 13.2
さてさて、今回も1.5線級の交流賞金稼ぎどもが一通り揃っているが、本命はセイクリムズンとする。前走のかしわ記念は1F長く、緩まない船橋の流れにも若干戸惑っていた様子。前々走東京スプリントではこのクラスにしては緩い流れの中最後しっかり突っ込んでいるし、大逃げするサマーウインドを捉えようと各馬スローからのロングスパート戦となった3月の黒船賞では、コーナーで内にすっと潜り込む岩田の好騎乗もあり見事完勝した。直線に入ったところで3番手以内につけていたなら、まず必勝できるだけの脚はある。

12.7 - 11.7 - 12.5 - 12.3 - 11.9 - 12.6 - 12.7
かきつばた記念でのワンツーからここに臨む2頭も、なかなか見所のある走りを見せている。ティアップワイルドはこれで重賞2勝目、もっともセイクリムゾン以下を破った昨年末の兵庫ゴールドトロフィでは、最内を回った分恵まれた感が強い。コーナーでラップが落とせる浦和は向きそうだが、逆転まではいささか疑問だ。サイモンロードに関しては東海桜花賞も併せて見る限りこれ以上の上積みはなさそうだが、それでもあれだけ始終プレッシャーをかけられながらも3着まで粘ったのは強いの一言。3コーナー前に加速しての11.9など、交流GⅠでも勝負になりそうな数字だ。初の浦和に戸惑わなければ、再び馬券内に飛び込むことも十分にあり得ると見る。

36.9 - 12.0 - 12.2 - 13.2 - 12.1
 テスタマッタはここでは追走にやや苦労しそうで、また前走・かしわ記念ではスパイラルの船橋ですらコーナーに難をみせた格好。大回りのコースと、もう1F延長で改めて。同じくマニエリスムも、前走は明らかに仕掛けがワンテンポ遅れていた。御神本の好騎乗があっても掲示板までと見る。最後の上がりがかかるようならかならず突っ込んでくるだろうダイショウジェットだが、浦和向きかというと?。今回は来たら仕方がないか。

12.0 - 11.7 - 12.5 - 12.0 - 12.0 - 11.6 - 12.5 - 13.5

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<まとめ>
◎10番セイクリムズン
○11番ティアップワイルド
▲2番サイモンロード

※手ばかりラップの正確さは保障しません